麦と言っても押麦、ビタバァレー、胚芽押麦など、色々。栄養や使い方など何が違う?

健康によいといわれる雑穀のなかで、最も身近で利用しやすいのが「麦」です。

しかし、麦にはさまざまな種類があり、どれを選べばよいかわからないということも少なくありません。今回は、麦の種類と栄養、使い方の違いを紹介します。

麦の大まかな分類

麦は小麦粉として利用される「小麦」をはじめ、「大麦」「燕麦(オーツ麦)」「ライ麦」などのイネ科穀物の総称で、小麦であれば「パン小麦」、パスタなどに使われる「デュラム小麦」のように分けることができます。

大麦は穂の実り方によって「二条大麦」「四条大麦」「六条大麦」などに分けられます。二条大麦は主にビール生産用、六条大麦は穀物として食べるために栽培されています。

 

麦にも「うるち性」と「もち性」がある

米に「うるち米」と「もち米」があるように、六条大麦にも粘り気が弱い「うるち性」の麦と、粘り気が強い「もち性」の麦があります。

もち性の麦は「もち麦」と呼ばれ、アミロペクチンというでんぷんとβ-グルカンという水溶性食物繊維を豊富に含んでいます。

うるち性の麦は加工法によって呼び名が変わります。アミロースというでん粉を多く含んでおり、もち麦がモチモチした食感であるのに対し、プチプチとした食感を持っているのが特徴です。

 

加工法による分類

大麦は米と同じように「もみ」にあたる外皮、「ぬか」にあたる糊粉層に胚乳と胚芽が包まれているという構造をしており、うるち性の麦は外皮を取り除いたあと、どのように加工するかで呼び方が変わります。

外皮と糊粉層を取り除いただけの麦が「丸麦」で、サラダやスープなど幅広く使うことができます。

 

・胚芽押麦と押麦

丸麦はそのままだと硬く吸水率が悪いため、調理しやすいよう蒸して押しつぶす加工を行うことがあります。胚芽がついた状態の麦を押しつぶしたものが「胚芽押麦」で、胚芽を取ってから押しつぶしたものが「押麦」です。

 

・白麦とビタバァレー

大麦は中央に黒条線と呼ばれる線があり、押麦や胚芽押麦は黒条線が残ったままになっています。この黒条線の部分で麦を切断し、蒸してから押しつぶしたものが「白麦」で、白麦をビタミンB1でコーティングしたのが「ビタバァレー」です。

 

栄養価や使い方

「もち麦」は血糖値の上昇を防ぎ便秘改善効果を持つ水溶性食物繊維を豊富に含んでいるため、ダイエットに適しています。

「胚芽押麦」や「押麦」はもち麦に比べると食物繊維が少なくなりますが、もち麦よりも安価で手に入れやすく、モチモチとした食感が苦手な方におすすめです。

特に、胚芽を残した状態で加工した「胚芽押麦」は通常の「押麦」よりも不飽和脂肪酸とビタミンEを多く含んでいるので美容や健康への効果が高いといわれています。また、「ビタバァレー」は押麦にビタミンB1とB2をプラスしているため疲労回復効果が期待できます。

 

いずれも、米と一緒に炊きこんで麦ごはんにしたり、茹でたものをスープの具やサラダのトッピングにしたりできますが、ビタバァレーは水にさらすとビタミンが流れてしまうため注意が必要です。

 

まとめ

麦は食物繊維が豊富で便秘改善、血糖値上昇の予防、コレステロール値の抑制効果があり、どの種類を選んでも健康増進やダイエットなどの効果が期待できます。

しかし、種類によって栄養価や食感、食べやすさなどが微妙に異なるので、用途や好みに合わせて自分に合った麦を選ぶとよいでしょう。